ビーフカレー｜共栄堂（神保町）

本で有名な街といべば神田神保町ですが、同じくらいカレーも有名です！ボンディ、カディアル、エチオピアなど名店揃いの神田神保町ですが。その地で最古のカレー屋さんをご存知でしょうか。大正13年（1924年）から創業の「共栄堂」です。創業当初から90年以上経ち、あと少しで100年。それでも味が変わらずに、そしてお昼も常に満席、そんなカレー屋さん「共栄堂」に行ってきました。

神田神保町で食べる本格スマトラカレー

スマトラカレー？と言われた全くピンと来ないですよね。僕は実はインドネシアに住んでいたこともあるので、馴染み深いのですが、そうです。スマトラはインドネシア西側に位置するインドネシア内で2番目に大きな島で、面積は日本の約1.3倍でインドネシア全体の4分の1にあたる面積があります。

様々なスパイスを使って作られるスマトラのカレーは、小麦を使用せずサラサラとした口当たりで爽やかな辛さのクセになるじっくりとした味わいです。「共栄堂」のカレーも、26種のスパイスと肉や野菜が溶け込んだスマトラカレーで、独特なスパイスの香りが鼻に抜け、口の中で噛みしめるほどに味わいが増すようなカレーです。

素材ごとに違うソースが魅力

共栄堂のカレーソースは、メニューのソースごとに違っているそうです。まだ僕も全種類を食べてことがありません。今回はしっかりお肉を食べたかったので、「ビーフカレー」を注文しました。

注文したら、トイレに行く暇すらない！

これも共栄堂の名物のひとつですが、注文を終えたら、ゆっくり20秒ぐらい目を閉じて数えてみてください。そして20秒後くらいには目の前に・・・

どどーんと、カレーが登場します。この速さ、牛丼チェーン店よりも早いんじゃないかというスピードです。このサーブまでのスピードが早いので、お昼にお客さんで満席でも、すぐに席に座れたりするほどの回転力なんです。サラリーマンが通うわけです。

ご飯にカレーを盛り付けていただきます。

共栄堂のカレーはご飯が新潟産のコシヒカリで美味いです。僕は常々思うのですが、このお米がおいしいってカレーには絶対に必要んものだと思います。せっかくカレーがおいしくてもお米が残念だと美味しさも半減です。しかし、共栄堂さんのご飯は炊き方も固めでバッチリで、サラサラとしたカレーソースとの相性もばっちりなので、この点も含めてオススメできるポイントです。

実は二極化するお客さんの反応

カレーフリークな友人たちと、共栄堂の話になると、いつも意見が分かれます。それは「あまりカレーっぽくない」という人と「唯一無二のカレーだ！」という意見です。実は僕も初めて食べた時は「あれ・・・あまりカレーっぽくない」と思いました。少し戸惑いながらも、食べ続けて不思議な感覚に包まれたのをよくおぼえています。
そうなんです、共栄堂のカレーはみなさんの今までのカレー体験を覆すようなカレーなんです。そして、戸惑いながらもカレーを平らげて、帰っていると「もう一度食べたい」そんな気持ちになってくるんです。よく「あそこの店は３回はいってみてほしい」なんてお店をススメられることがあるのですが、共栄堂はぜひ２回は必ず行ってみてほしいです。

ぜひ90年以上お客さんを魅了し続けているカレーを食べてみてください！