東急世田谷線の世田谷駅から、歩いてわずか1分。緑色のアーチが印象的な入り口が、今回ご紹介する「HUTCHERSON(ハッチャーソン)」の目印です。
グルメ雑誌の表紙を飾った「カツビンダルー」のインパクトある見た目は、記憶に新しい方も多いかもしれません。しかし、この店の魅力はそれだけにとどまらないのです。今回は、季節ごとに表情を変える、もう一つの絶品カレーの魅力に迫ります。


一皿で何度も表情を変える「海老とすだちのココナッツカレー」

数ある魅力的なメニューの中から、今回は初めて注文する「海老のフリットとすだちの貝出汁ココナッツカレー」に「半熟玉子」をトッピングして注文しました。
運ばれてきた一皿は、彩り豊かで食欲をそそります。まずルーを一口すすると、ココナッツミルクのまろやかな口当たりの奥から、ベースにある出汁のコクが追いかけてきます。スパイス感は全体を支えるように優しく香り、風味の土台を活かした見事なバランスです。

主役の海老フリットは、衣が軽やかでサクサク。ルーにそっと浸して頬張ると、プリプリの海老の甘みと衣に染みたカレーが一体となり、口の中で旨みがジュワッと溢れ出します。どこかガーリックシュリンプを彷彿とさせるこの香ばしさが、南国のような第一印象を与えてくれました。

このカレーを受け止めるライスは、(おそらく)インディカ米と日本米が半々くらいでブレンドされており、粘り気が少なくパラリとした食感が、揚げ物やまろやかなルーと抜群の相性を見せてくれます。
さらに、名脇役なのが付け合わせの数々。外はカリッと、中はホクホクに揚げられたじゃがいもは、それ自体がご馳走です。そして、細かく刻まれた小ネギや赤玉ねぎを咀嚼すると、シャキシャキとした食感が生まれ、微かに和のテイストが口の中に広がります。
追加した半熟玉子をスプーンで割れば、オレンジ色の濃厚な黄身がとろりと流れ出し、ルーの持つ旨味と一体となってカレー全体をリッチでまろやかな味わいへと変化させます。

終盤に差し掛かり、添えられたすだちを絞ると、爽快な酸味が全体を引き締め、ココナッツのまろやかさとは異なる、引き締まった和の風味へと変化しました。一口目とは大きく異なる印象になり、最後まで夢中で食べ進めてしまいました。
爽やかなチーズが決め手。「ほうれん草の粗挽きポークキーマ」

同行者が注文していたのは「ほうれん草の粗挽きポークキーマ、山椒カッテージチーズ」。こちらも少し味見させてもらいました。
ほうれん草をベースにした緑色のキーマは、粗挽きポークの力強い旨味が凝縮されています。そこに合わさるのが、山椒が爽やかに香るカッテージチーズ。スパイシーなキーマに、チーズの持つ乳製品のコクとほのかな酸味が加わることで、味わいがより一層立体的になっていました。
多くの人が「カツビンダルー」を目指してこの店を訪れるでしょう。しかし、その日の気分で、あるいは季節の移ろいに合わせて、他のカレーに目を向けてみる。そこには、まだ見ぬ新しい美味しさとの出会いが待っています。HUTCHERSONは、何度でも通いたくなる、そんな奥深い魅力に満ちたお店でした。
HUTCHERSONの店舗情報
| 店名 | HUTCHERSON |
| 電話番号 | 03-6413-1347 |
| 住所 | 東京都世田谷区世田谷1-15-12 2F |
| 営業時間 | 火・水・木・金 11:30 – 15:00 (L.O. 14:30) 18:00 – 21:00 (L.O. 20:30) 土・日・祝日 11:30 – 16:00 (L.O. 15:30) 18:00 – 21:00 (L.O. 20:30) |
| 定休日 | 月 ※定休日 月曜日(祝日の場合、翌火曜日が休み) その他不定休あり ※Instagramで営業日要確認 |
| WEB | https://www.instagram.com/hutcherson_curryshop/ |
