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三軒茶屋・さかえ通りにある「SPICE & VINEGAR 85 東京ビンダルー」に行ってきました。この店の特徴は、“追い酢”で完成するポークビンダルー。インド・ゴア地方発祥のポークビンダルーは、スパイスと酸味が特徴。
ただでさえ酸味のあるカレーに、さらにお酢を足す。正直「本当に合うの…?」と思っていたのですが、一口食べて完全に覆されました。
イタリアンのDNAを引き継ぐ【三軒茶屋】東京ビンダルー

さかえ通り沿いに小さな看板が見えてきます。緑色の階段を2階に上がり白と赤色壁、イタリアンカラーの外観が目印です。
店内は光が差し込む落ち着いた空間で、ステンドグラス風の照明が温かく、オープンキッチンも印象的。


実はここ、もともとは「85BAL TEPPEN」というイタリアン酒場。端材野菜などを活かしたランチカレーが人気となり、2026年4月にカレー専門店として再始動しました。
以前の店名「85」の文字も残されていて、長年愛されてきた空気感が漂います。

店名の「85」には、“発酵”という意味も込められているそう。お酢や発酵、素材の力を活かした料理から、“身体を整える”というイタリアン時代から続く、お店の思想が自然と伝わってきます。
素材のこだわりが詰まった「佐助豚ポークビンダルー」

カレーのメニューは4種類、
・デラックス:「佐助豚ポークビンダルー」+気まぐれデリ3種・スパイス玉子
・スタンダード:「佐助豚ポークビンダルー」+気まぐれデリ1種・スパイス半玉子
・ノーマル:「佐助豚ポークビンダルー」
・2種あいがけ:「佐助豚ポークビンダルー&本日のスペシャルビンダルー」
今回は副菜までしっかり楽しめる「デラックス」を注文しました。主役の豚肉には、岩手県・久慈ファームの「佐助豚」を使用。素材へのこだわりからも、お店の本気度が伝わってきます。
食事を待っている間に注文したのが、「自家製果実酢ソーダ」。

この日は、河内晩柑。
“和製グレープフルーツ”とも呼ばれる柑橘で、爽やかな香りとやさしい酸味がお酢と驚くほど合う。しかも、目の前で仕上げてくれるライブ感まで楽しい~!

飲んだ瞬間、身体の内側がスッと軽くなるような感覚でした。他にもお酢を使ったソフトドリンク、アルコールが沢山あり気になりました。
まずはサラダから。すでに整い始めている

カレーを待っていると、最初に運ばれてきたのはオーガニックサラダ。
……え、付け合わせにしてはレベル高すぎない?
ケール、水菜、レタス、きゅうり、トマト、人参など、数種類の野菜がたっぷり。どれもみずみずしく、噛むだけで“野菜そのものの美味しさ”が伝わってきます。
店員さんより「卓上のマスタードをつけて食べるのがおすすめです。」そう聞いて瓶に手を伸ばすと、これが危険。

プチプチ弾ける粒感に、甘みと酸味のバランス。気づけば「これだけでビール飲めるな…」と思ってしまう美味しさでした。ただの付け合わせではなく、完全に“前菜”として成立している。そして、この時点でかなり胃袋を掴まれました。
主役は佐助豚のポークビンダルー

気まぐれデリ3種・スパイス玉子
ついにカレーが登場!黄色く染まったターメリック玄米に、立体的に添えられたパパド。シンプルなのに、妙に美しい。

スパイスでマリネされた佐助豚はゴロっとしているのに、口の中に入った瞬間のとろける柔らかさ。ジューシーなのに重たくなく、そこへビネガーの酸味とスパイスの辛味が重なることで、どんどん食べ進めたくなります。スプーンが止まらなくなる“危険な酸味”でした。

先ほどの粒マスタードとも相性抜群!さらにお皿に添えられたハリッサで辛味を追加。かなり刺激的なので、辛党の人はぜひ途中で加えてみてほしい。
“追い酢”で完成するビン活体験

そして、この店最大の魅力が“追い酢”。
……もう一度言いますが、すでに十分美味しいんですよ。

無料で楽しめるのが卓上に置かれた、お店おすすめNo.1 「純米富士酢」。こちらのお酢は、京都府丹後にある飯尾醸造さんの商品で、無農薬米を使用し、まろやかな酸味と深みが特徴。なんと、一般のお酢の100倍時間をかけ完成まで約2年かけて作る手間暇かけて作られたお酢なんだそうです。
さらに追加料金(1種 100円)で、数種類のお酢から選ぶこともできます。

特徴は「甘み」「旨味」「さっぱり」「濃厚」などでマップ化されており選ぶ時間すら楽しい。疲労回復…内臓脂肪減少サポート…などかける前から体に良い事をしている感覚になります。

スポイトで少しずつ加えながら、それぞれの違いを楽しみ自分好みの酸味へ調整していきます。

今回、特に印象的だったのは「紅芋酢」と「富士玄米黒酢」。紅芋酢は、ほんのり果実のような甘みがあり豚肉の脂の旨味をさらに引き立ててくれる存在に。アンチエイジングというワードにも完全に心持っていかれました。一方、富士玄米黒酢は香ばしくどっしりした深みを追加してくれるタイプ。
既にある酸味に”追い酢”をすることで、酸味の角度が変わると同じカレーなのに、まるで別の一皿を食べているような感覚でした。“味変”というより“料理が完成していく”新しい感覚!
毎回違うお酢を試したくなるし、誰かと「どれが好き?」と話しながら食べるのも絶対楽しいと思います。
デリも主役級。つまみにしたくなる副菜たち

この日のデリは、
・ブロッコリーの粒マスタードマリネ
・きのこのマリネ
・胡瓜、トマト、玉ねぎのアチャールなど。
どれも“脇役”では終わらない美味しさ。特に印象的だったのが、マリネ類のお酢の使い方。たださっぱりさせるのではなく、旨味や食感までしっかり設計されている。ポークビンダルーとの橋渡し役としても優秀で、気づけば副菜→カレー→副菜のループに。パパドを割って食感を加えるのも楽しい。
気づけば、“カレーを食べている”というより、コース料理を味わっているような感覚でした。
「絶対他の料理も美味しいに違いない…夜営業も行ってみたい…」そんな気持ちに自然とさせられるワンプレートでした。
食後に残るのは、“また来たい”という感覚
食後は、心も身体もしばらくぽかぽかが続きました。スパイスの刺激で汗をかく“熱さ”ではなく、身体の内側からゆっくり巡るような温かさでした。正直、最初は「酸味のあるカレーに、さらにお酢…?」と半信半疑だったんです。
でも食べ終わる頃には、「このシェフの料理、もっと食べたい」に変わっていました。“身体にいい”だけだったら、ここまで夢中にはならないと思う。素材の良さも、発酵も、お酢も、全部ちゃんと“美味しさ”として成立しているから、また食べたくなる。
次はどのお酢を合わせよう。ディナーはどんな料理があるんだろう。そんなことを考えながら、店を出ました。

Spice&Vinegar85 東京ビンダルーへの店舗情報
| 店名 | Spice&Vinegar85 東京ビンダルー |
| 電話番号 | – |
| 住所 | 東京都世田谷区三軒茶屋 1丁目33−16 ニュービラ三軒茶屋 201 |
| 営業時間 | 月~日 11:00~16:00 木金限定 17:00~22:00(L.O.21:00) |
| 定休日 | 無 ※インスタを確認 |
| WEB | https://www.instagram.com/tokyovindaloo85/ |





