2024年8月8日に経堂駅改札から徒歩30秒という好立地にオープンした本格スパイスカレーと国産のクラフトビールが各種タップで飲める店「マジックアワー経堂」。1周年を迎えた同店で腕を振るうのは、20代のオーナー兼シェフ。若くして本場インドで料理を学んだオーナーが、本格的なインドカレーをベースに、和の食材や予想外な付け合わせで作る独創的なカレーは、クラフトビールとの相性も最高で、他に類を見ないカレーの楽しみがありました。
さらに特筆すべきは、そんな美味しいカレーがなんと25時まで注文できる!という点。酒飲みのカレー好きにはこの上なく嬉しい、「〆のスパイスカレー」が食べられる、そんな夢のような店、マジックアワー経堂店に行って参りました。

クラフトビール6種類+カレー3種類、「合いがけ」や2軒目利用に嬉しい「半人前」も注文できる!

ガラスの扉を開けた瞬間、数分前に夕食を食べてきたことを忘れさせるほどに、食欲をそそるスパイスの香りが優しく香ります。22時を過ぎた遅めの時間でしたが、店内には3~4組のお客さんがそれぞれカレーを食べたり、クラフトビールを飲んだり、思い思いにマジックアワーさんを満喫しているように見えました。

少しお腹を減らしてからカレーを注文したいので、まずはクラフトビールを注文します。
一杯目は、1周年記念に沖縄のFILL BREWINGに協力を得て作ったという、店名が入ったオリジナルクラフトビール「マジックアワー」を頼みました。ジンの風味の要として使われるジュニパーベリー、カレーのスパイスに使われるコリアンダー、そこに沖縄らしいシークヮーサーが加わった、酸味と柑橘系のフルーティーな飲み口は、カレーを食べながらパイントでグビグビ飲みたくなる夏らしいビールでした。


おつまみに「きくらげとしめじのアチャール」と「砂肝のアチャール」も頂きましたが、クラフトビールとばっちり合い、箸もビールも進みます。

お目当てのカレーは本場インドカレーをベースに和の食材のウマミがビシビシ伝わってくる!

3種類のカレーから悩みに悩んだ結果、「インドで習った南インドカルナータカ州のポークカレー」と「味噌と山椒のマトンキーマカレー」の2種合いがけカレーを注文すると、即座にワンオペで切り盛りしているオーナーさんが手際よく調理してくれました。


ポークカレーはポークがほろほろになるまで柔らかく煮込まれており、そこから滲み出た肉のウマミと、スパイスの風味をしっかり吸い込んだオイルが美味しく、バスマティライスに程よく染み込ませて食べるとスプーンが止まりません。
味噌と山椒のマトンキーマは、マトン独特の臭みは感じず、味噌や山椒の日本人にとっては馴染み深い風味が食欲をそそり、こちらは日本米と抜群にマッチしていてバスマティライスと日本米の合い炊きが最高に活かされていました!
中央上部オレンジ色の付け合わせはキャロットラペかと思いきや、口に運ぶと意表を突くザクザクとした食感が。なんと、潜んでいたのは「カラムーチョ」。この遊び心ある一工夫が、カレーの味わいに楽しさと奥行きを加え、そしてなにより和風とインド風の橋渡しとなっているように感じました。
同行者が「夏野菜のマッサマンカレー」を頼んでいたので、恥を忍んで一口もらったところ、爽やかなマッサマンカレーの中に、ナスやゴーヤなどの夏野菜がゴロゴロと入っており、まさに夏に食べたくなる爽やかなカレーでした。

本場インドで料理を勉強し、趣味のビールを極めたオーナーにしか提供できないスパイスのコース料理を頂いたような満足感

「夕食後の2軒目」のつもりが、気づけば一瞬で終電間際。美味しいカレーとビールに夢中になり、あっという間に時間が溶けました。
本格カレーを一人でじっくり味わいたい日も、友人たちとビール片手にワイワイしたい夜まで、あらゆるシーンにもマッチする居心地の良い「マジックアワー経堂」。
カレーやビールのラインナップは定期的に入れ替わるため、最新情報や不定期開催のイベントは、ぜひお店のInstagramでチェックしてから足を運んでみてほしい。
マジックアワー経堂の店舗情報
店名 | マジックアワー経堂 |
電話番号 | – |
住所 | 東京都世田谷区経堂1-19-7セントラル経堂B1F |
営業時間 | 平日18:00〜25:00 土日祝15:00〜25:00 |
定休日 | 不定休 |
WEB | https://www.instagram.com/magichour.kyodo/ |