代々木上原から大阪へ移転・閉店してしまった「NEW〇RDER」のレシピを継承し、2023年2月より週2日だけランチ営業をしていた予約必須の人気店──それが「幕末カリー」。2025年10月10日、渋谷・松濤エリアに拠点を移しついに再始動しました。


「幕末」という名に込められた想い
店名の由来は、「NEW〇RDER」店主・りこさんによる命名。まだヴィーガンという言葉がゆっくりと浸透し始めた頃、“植物性のみで食の概念を変えていく”という想いと、“コロナ禍という時代の転換期”という背景を重ね合わせた「幕末カリー」という名には、“革新”と“時代の変化”の両方が込められている。まさに、食の新時代を象徴する名前です。

自社農園の野菜で描く、自然派スープカレー

運営を手掛けるのはオーガニックレストラン「WE ARE THE FARM」なだけあって野菜はすべて自社農園で育てられているそう。旬の採れたて野菜を100%植物性のスープで調和させていて、化学調味料・動物性食材を使わず、野菜そのものの旨味を引き出す絶妙なスパイスの配合をしたスープカレーが味わえます。最後まで熱々で食べられる土鍋は作家さんによる手作りで、箸置きには割れた器を金継ぎで再生した端材が使われていて、器のひとつひとつに「物を大切にする心」が宿っています。


まずはデフォルトの「幕末スープカレー」を

薬膳感がブーストされる九頭龍も魅力的ですが、はじめてならやはり店名を冠した「幕末スープカレー」がオススメです。数十種類の野菜がたっぷり入っていて食べ応え抜群です。海藻や木の子を加えるとさらに味わいの深みが増すので是非トッピング追加してほしい。季節ごとに変わる野菜が彩る土鍋の中はまるで畑のよう。食べ進めるほどに身体が整っていく感覚を覚えます。

- 人参
- 大根
- じゃがいも
- カボチャ
- 茄子
- ブロッコリー
- れんこん
- ピーマン
- 白ねぎ
- えのき

野菜だけで満足!整う食事体験

ひと口目から広がる滋味深いコク、野菜の甘みとスパイスの余韻が折り重なって、動物性食材・化学調味料を使わなくてもここまで豊かな味が出せるのかと感動しました!だんだんと内側から温まり背中がじんわり汗ばむ。満足感はあるのに重たく感じることは一切なく、むしろ食べる前より身体が軽くなるような心地よさに、まさに“整う食事体験”。
朗報、営業時間が増えました!

旧店舗ではInstaからの予約が可能でしたが、新店舗では予約は受付けておらず、先着順の整列入店スタイルでした。営業日数も増えて夜営業もはじまり、以前よりグッと利用しやすくなったのは嬉しいポイント。さらにお酒のアテとなる菜食メニューも増やしていく予定だそうで、スパイス飲みができるようになるという耳寄りな情報を教えてもらいました!
オープンキッチンが生むライブ感

キッチンをぐるりと囲むカウンター席では、オーダーが入ってからはじまる調理を眺められます。ジュワジュワと油の弾ける音、土鍋の中でグツグツ煮えるスープの香り、丁寧に重ねられていく工程を眺めていると、野菜の持つエネルギーが目の前で形になる瞬間に立ち会っているような感覚になります。そのすべてが身体に入るまでの演出のようで、待ち時間さえ体験になる五感で楽しい空間。
“食”という日常の中にある小さな革命、時代が変わっても変わらないおいしさと優しさがありました。五感で味わい、身体が喜ぶ。そんな”革新”を「幕末カリー」で体験してみませんか?
幕末カリーへの店舗情報
| 店名 | 幕末カリー |
| 電話番号 | – |
| 住所 | 東京都渋谷区松濤1‐28‐11 Pigeon高田ビル 1F |
| 営業時間 | ランチ 11:00 – 14:30 L.O. ディナー 17:00 – 22:00 L.O. |
| 定休日 | 月(祝日の場合は営業) |
| WEB | https://www.instagram.com/bakumatsucurry/ |

