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聖地巡礼シリーズ 第2弾 ─ 世田谷区編

「東京でカレーの聖地といえば?」と聞かれたら、多くの人が神保町と答えるでしょう。老舗の欧風カレーが軒を連ねる、いわば“伝統の聖地”。では、もうひとつの聖地はどこか。私たち東京カレーマガジンの答えは、迷わず下北沢です。
下北沢のカレーの面白さは、なんといっても“個性と多様性”。大阪スパイスカレーの雄からスリランカ仕込みの出汁カレー、野菜たっぷりのスープカレー、路地裏で熱狂的に愛されるビリヤニまで、狭い街の中に驚くほど幅広いカレーがひしめいています。しかも毎年秋には、街ぐるみでカレーを盛り上げる「下北沢カレーフェスティバル」が開催され、期間中は街全体がスパイスの香りに包まれます。老舗が歴史を守る神保町に対して、下北沢は新しいカレーが次々と生まれ、混ざり合う街。まさに“もうひとつの聖地”と呼ぶにふさわしい熱量です。
そしてこの熱は下北沢だけにとどまりません。三軒茶屋にはスパイスカレーの実力店が集まり、経堂は本格南インド料理の台頭が著しく、駒沢には昔から愛される名店が根を張る。本記事では、当媒体が実際に足を運んでレビューしてきた世田谷区のカレー51記事の中から、粒ぞろいの15店を厳選しました。千代田区編(神保町聖地軸)に続く、聖地巡礼シリーズ第2弾。週末の世田谷カレー巡りのおともに、ぜひどうぞ。
下北沢 — 個性派カレーの聖地
まずは主役の下北沢から。世田谷代田・新代田エリアも徒歩圏なので、あわせて巡りたい7軒です。

YOUNG下北沢
下北沢駅から少し外れた場所に佇む、編集部が1年ごしに念願の訪問を果たしたカレー店。レビューで味わった「牛すじカレー」は、じっくり向き合いたくなる一皿でした。何より印象的だったのは、お店の雰囲気がより一層カレーを引き立てていたこと。駅前の喧騒から一歩離れて、ゆっくりカレーと過ごしたい日におすすめです。
詳しいレビューはこちら → 牛すじカレー|YOUNG(下北沢)

オイシイカレー下北沢
下北沢の路地裏で、静かに、そして熱狂的に愛されてきた一軒。かつて“新進気鋭のカレー屋”と称された実力店で、通常メニューも限定メニューもはずれがないというのが当媒体の実感です。中でも1年半ぶりに復活した「超チキンビリヤニ」は、大盛525gという堂々たるボリュームで食べ手を迎え撃つ看板メニュー。蟹レタス炒飯(ビリヤニ)のような攻めた限定も飛び出す、下北沢らしい自由さが魅力です。※2025年9月に下北沢一番街の新店舗へ移転しています。現在の住所は東京都世田谷区北沢2-35-5 サウザンド下北沢1B。
詳しいレビューはこちら → 1年半ぶりの復活!下北沢「オイシイカレー」の「超チキンビリヤニ」大盛525gを食べてきた

旧ヤム邸 シモキタ荘下北沢
大阪スパイスカレーを代表する旧ヤム邸の下北沢店。おすすめは、その日のキーマを全部味わえる「3種キーマ全かけカレー」です。独創的なキーマはどれを食べても感動するレベルで、混ぜるほどに味が変化していくのはスパイスカレーならではの醍醐味。“個性と多様性の聖地”下北沢を語るうえで外せない存在です。
詳しいレビューはこちら → 3種キーマ全かけカレー|旧ヤム邸 シモキタ荘(下北沢)

カルパシ 下北沢店下北沢
スパイス好きの間で名高いカルパシの下北沢店。カレー3種の盛り合わせは、一皿の中で個性の異なるカレーを行き来できる贅沢な構成です。当媒体の訪問時は、食後のジェラートまでしっかり堪能。カレーからデザートまでスパイスの世界に浸れる、コースのような満足感が味わえます。
詳しいレビューはこちら → カルパシ下北沢店|カレー3種+ジェラート(下北沢)

ポニピリカ下北沢
2019年のオープン以来、Googleマップでも高評価を獲得し続ける下北沢の人気スープカレー店。小田急線下北沢駅東口からアクセスしやすい立地ながら、雰囲気は隠れ家的です。グルテンフリーで野菜たっぷりという構成は、健康志向の方にこそ試してほしいところ。本格スープカレーを世田谷で味わうなら、まず候補に挙がる一軒です。
詳しいレビューはこちら → 健康志向な方にオススメ!下北沢で本格スープカレーが味わえる「ポニピリカ」

NAWOD CURRY下北沢
「ナヲダカリー」と読む店名は、スリランカでカレーを教えてくれた方の名前に由来するのだそう。看板メニューの「黄金出汁の鯖カリー」は、出汁の旨味とスパイスが溶け合う、和とスリランカの良いとこ取りのような一皿です。カレー激戦区・下北沢の中でも、出汁系のアプローチで独自のポジションを築いています。※間借り営業から2025年に実店舗へ移転オープンし、ますます通いやすくなりました。現在の住所は東京都世田谷区北沢2-14-8 春日ビル4F。
詳しいレビューはこちら → 黄金出汁の鯖カリー|NAWOD CURRY(下北沢)

ADDA世田谷代田・BONUS TRACK
下北沢からひと駅、世田谷代田の商業施設BONUS TRACKにあるカレー店。一口目から「美味い」と唸らせてくれた、当媒体でも指折りの体験をさせてくれたお店です。レビューで味わった「ナンコツ入り鶏キーマ」は、コリコリとした食感がアクセントになる楽しい一皿。「ADDAは間違いない」——記事の結びに書いたこの一言が、すべてを物語っています。
詳しいレビューはこちら → ナンコツ入り鶏キーマ|ADDA(世田谷代田)
三軒茶屋 — スパイス好きが夜な夜な集う激戦区
下北沢から南へ。飲食店がひしめく三茶エリアは、実はスパイスカレーの実力店が集中する激戦区です。

サンバレーホテル三軒茶屋
編集部が初めて訪れたのは4〜5年前、友人に連れられて。そのときの「ずば抜けて美味しい」という衝撃は今も色あせません。レビューで味わった「渡り蟹のマサラカレー」は、蟹の旨味とスパイスの重なりが見事な一皿。「サンバレーのカレーは群を抜いていると思う」——三軒茶屋でカレーといえば、まず名前が挙がる名店です。
詳しいレビューはこちら → 渡り蟹のマサラカレー|サンバレーホテル(三軒茶屋)

シバカリーワラ三軒茶屋
インド人料理人たちと切磋琢磨してきた日本人シェフによるインドカレーの店。レビューでは「アレッピーカレー&ラムキーマ」をいただきました。本場仕込みの技術に日本人ならではの繊細さが重なった味わいは、インドカレー好きなら一度は体験しておきたいレベルです。三茶のスパイスシーンを牽引する一軒として、自信を持っておすすめします。
詳しいレビューはこちら → アレッピーカレー&ラムキーマ|シバカリーワラ(三軒茶屋)

SPICE & VINEGAR 85 東京ビンダルー三軒茶屋
三軒茶屋・さかえ通りに登場した、元イタリアンシェフによる新業態・新感覚のカレー店。店名の通り、スパイスと酢(ビネガー)を軸に据えたビンダルー専門というユニークなコンセプトです。卓上の“追い酢”で一皿を完成させるスタイルは、味の輪郭が変わっていく面白さ満点。味も身体も整う“ビン活”体験、三茶に来たらぜひ。
詳しいレビューはこちら → 【三軒茶屋】“追い酢”で完成する!?「SPICE & VINEGAR 85 東京ビンダルー」で味も身体も整う“ビン活”体験

三茶カリーZAZA三軒茶屋
三軒茶屋駅から徒歩3分、賑やかな茶沢通りに面したビルの2階で、この地に25年続く一軒。22種のスパイスが香る、独自のスパイスカレーを味わえます。柔らかく煮込まれた肉の美味しさは、長年愛され続けてきた説得力そのもの。新店の登場が続く三茶で、変わらず輝きを放つ存在です。
詳しいレビューはこちら → 【三軒茶屋の名店】22種のスパイス香る本格カレー。茶沢通り沿い「三茶カリーZAZA」
経堂・駒沢・そのほか — 世田谷ローカルの実力店
小田急線・田園都市線を少し進めば、ローカルに愛される名店たちが待っています。特に南インド勢と駒沢の老舗は要チェック。

スリマンガラム祖師ヶ谷大蔵(レビュー当時:経堂)
SNSを騒がせ続けた、世田谷が誇る南インド料理の名店。バナナリーフで食べるミールススタイルを日本に最初に持ち込んだ“巨匠”シェフの店として知られています。レビューで体験した「スペシャルバナナリーフミールス」は、葉の上に並ぶカレーや副菜を混ぜながら食べ進める、五感で楽しむ南インドの定食。経堂を“ちょっとインドな街”に変えた立役者です。※当時訪問した経堂店は閉店しています(2026年7月現在)。同じ世田谷区内の祖師ヶ谷大蔵に「スリマンガラム A/C 祖師ヶ谷大蔵店」(東京都世田谷区祖師谷3-33-2 三興ビルB1F)があります。
詳しいレビューはこちら → スペシャルバナナリーフミールス|スリマンガラム(経堂)

マジックアワー経堂経堂
2024年8月8日、経堂駅改札から徒歩30秒という好立地にオープンした一軒。インドで修行した20代の若きオーナーが腕を振るう本格スパイスカレーに、国産クラフトビールを合わせられるのが最大の魅力です。味噌や山椒といった和の食材に加えて、変わった食材も登場するチャレンジングな姿勢も面白い。カレーと一杯をゆっくり楽しみたい夜にどうぞ。
詳しいレビューはこちら → 【経堂駅徒歩30秒】インド修行の20代オーナーが腕を振るう!本格スパイスカレーと国産クラフトビールが楽しめる「マジックアワー経堂」

タイカリーピキヌー駒澤大学
駒澤大学駅前で有名なカレー屋といえば、誰もが名前を挙げる老舗タイカリー店。編集部が10年前に駒澤に住んでいた頃から変わらず愛され続けています。レビューで味わったチキンカリーは「こんなにうまいの!」と思わず声が出るほどで、タイ料理そのものへの興味まで掻き立てられました。駒沢カレーの原点として、まず押さえておきたい一軒です。
詳しいレビューはこちら → チキンカリー|タイカリーピキヌー(駒澤大学)

Curryhouse 咖哩座駒澤大学
三軒茶屋で人気を博したのち、2022年に駒沢公園西口へ移転してきたカレーハウス。うま辛のカシミールとポークビンダルーを筆頭に、ほうれん草牡蠣カレーなど季節の一皿も魅力です。特に水・木限定の、国産ジューシーとんかつ×絶品うま辛カシミールの組み合わせは「食べれば行ってよかったと思える」と断言できる完成度。駒澤大学駅から徒歩9分前後と少し歩きますが、その価値は十分にあります。
詳しいレビューはこちら → 国産ジューシーとんかつ×絶品うま辛カシミールの組み合わせが最強にうまい!咖哩座(駒澤大学駅)
週末は、世田谷でカレー巡りを
神保町が歴史を味わう聖地なら、下北沢は“今”を味わう聖地。フェスの熱気とともに新しい一皿が生まれ続ける下北沢を起点に、三軒茶屋のスパイス激戦区、経堂・祖師ヶ谷大蔵の南インド、駒沢の老舗まで——世田谷区のカレーは、一日ではとても回りきれない奥行きがあります。
まずは気になった一軒からで大丈夫。この記事をポケットに、次の週末はぜひ世田谷へカレー巡礼に出かけてみてください。あなたの「聖地」が、きっと見つかるはずです。
※掲載の営業情報は2026年7月時点のものです。最新の営業状況は各店の公式情報をご確認ください。




